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反革命的革命宣言

二〇二三年八月二十四日

反革命的革命宣言

徐々に自殺すること

二〇二三年八月二十四日。僕は異端者が書きあげた詩を読み、そのなかの「最初は試作だった。俺は沈黙を書き、夜を書き、描き出す術もないものを控えた」という箇所にマーカーを引き、その横に、「一度に自殺することでなく、徐々に自殺すること」と小さく書きこんでいた。多分、一度に自殺するならば、輪郭すら残らず消滅するが、徐々に自殺するなならば、輪郭だけ残して震えながら消失する。そんなイメージを僕は抱いているのだろう。僕はこう書いていた。

地獄の季節

山地大樹

反革命的革命宣言

革命の匂いがしたから、
この鼻を切り落とすことにした
革命の声が聴こえたから、
この耳を切り落とすことにした
革命の味がしたから、
この舌を切り落とすことにした
革命の手触りを感じたから、
この腕を切り落とすことにした
革命の振動が伝わるから、
この足を切り落とすことにした
革命の欲動が押し寄せるから、
このペニスを切り落とすことにした
革命の風を感じたから、
この身体を切り落とすことにした
残ったものはというと、
空っぽの閉じられた領域のなか
ぽつりと佇む虚無ひとつ
切断の果てのユートピア
ここからすべてをはじめよう

季山時代
2023.08.24