血の足跡
二〇二三年九月三日
血の足跡
ピザとケチャップ
二〇二三年九月三日。僕はピザを作ろうと心に決めていた。ピザ生地のうえに赤いケチャップを延ばして、チーズやピーマンを載せ、予熱したオーブンへ入れると美味なピザが完成する。その過程、ケチャップが下品な音を立てながら、白いピザ生地のうえに一粒の赤いかたまりを落としたとき、僕は数秒間、そのケチャップの赤い粒を凝視していた。多分、この体験が文章に生かされている。もしそうならば、雪景色とは薄く延びたピザ生地で、血の足跡はケチャップを意味しているのだろう。足はなにを意味するのだろうかは分からない。僕はこう書いていた。
山地大樹
血の足跡
冬の雪が血に染まるまで
裸足で歩き続けなくてはならない
血の足跡、僕の歩いてきた道筋
白よりも白い白と
赤よりも赤い赤
迷ってる素直な少年
僕の足跡を全部あげる
辿ってきなよ
足跡を
確認しなよ
その先の僕に足があるのかを
季山時代
2023.09.03