誠実な願い
二〇二三年九月四日
誠実な願い
打ち消されたシニフィアンと真理の生成
二〇二三年九月四日。僕は検閲という仕組みが、世界に余剰を生み出す可能性について考えていた。打ち消し線を引くこと。打ち消し線が引かれたものを想起すること。この二つの身振りが真理を生成するのかもしれない。僕はこう書いていた。
山地大樹
あの子とセックスできますように
あの子とセックスできますように。これが僕の願いです。不謹慎でも、馬鹿ばかしくても、大好きなあの子を強く抱きしめたいという願いには、一欠片の嘘もありません。この願いを叶えるためなら、他の願いを叶える権利などいりません。宇宙飛行士になりたいという昔からの願いも、健康も平和も、家族も愛情も薄っぺらい。そんなことより、あの子と二人ぼっちの世界を生きたい。僕のすべてをあの子のために。神様、あの子とセックスできますように。
検閲済
©季山時代《あの子と……》2023季山時代
2023.09.04
