Archive Walker

雪の夢

二〇二三年九月七日

雪の夢

剥がれた雪と大地

二〇二三年九月七日。僕は白く広大な雪景色を舞台とする夢を見ていた。夢のなかの雪景色は完璧ではなく、ところどころ雪が剥がれた部分から茶色い大地が顔を覗かせていた。大地の生々しさと汚らわしさに耐えられなくなったのか、夢のなかの僕は、垣間見える大地に雪を被せるべく、必死に雪を運び続けていた。しばらくして目が覚めた僕は、ベットシーツを剥がしたりしながら、なにかを確認し続けていた。多分、現実世界の剥落部分なるものが付き纏って離れないのだろう。僕の書く文章を見ると、広大な雪景色が純粋さとして表現され、雪が剥離した茶色い大地の部分が不純さとして表現されてる。そして、剥離部分に雪をかぶせようとする心意気が美しさの源泉となるのだろう。僕はこう書いていた。

山地大樹

純粋と不純

不純だらけのこの世界で、純粋であることを願う人は、苦しみを背負って生きなくてはならない。不純を肯定するのはいかに楽なことか、純粋を肯定することはいかに楽なことか。不純であることを認めながらも、純粋なものをめざそうとする心意気こそ、人間のもっとも美しい場所に違いない。したがって、美しいものは苦しみを背負って凛と立つ。美しさとは苦しみの御柱である。

季山時代
2023.09.07