セックスなしのセフレの物語
二〇二四年一月二十七日
セックスなしのセフレの物語
カフェでの会話
二〇二四年一月二十七日。僕はカフェで作業をしていたのだが、横のカップルが揉めているのが聴こえてきた。セックスレスが原因で別れるかの相談中であり、彼氏側がほかにセフレをつくればどうかが議題にがあがっていた。これが文章を書かせた原因だろう。僕が書いた文章をみると、二〇二四年一月十八日の『卵なしご飯の哲学』と同じく、不在の現前という主題を見出すことができる。僕はこう書いていた。
山地大樹
セックスなしのセフレの関係
ねえ、セックスなしのセフレにならない。君、そういう不思議な関係が好きでしょ、私、それがいいわ。
それは、普通の友達と何が違うの? 僕たちは何をするの?
喫茶店で珈琲を飲んだり、川沿いを散歩したりするんじゃないかしら。たまに映画なんか観たりして。やっぱり普通の友達に限りなく近いのかもしれない。でも、普通の友達よりも少しだけ乾いていて、表面を滑ってゆく春風みたいな関係。普通の友達をしている途中で、この人とはセックスできないんだ、しようと思えばできるのにセックスしないんだ、って不意に想うの。なんせセックスフレンドだからね。それで、なんだか愛おしくなるのよ。
分かりそうで分からない。とにかくなんだか不思議な関係なんだね。セックスのしたで二人とも宙吊りになるんだね、風みたいで、夢みたいで、二人してハムスターになるって感覚。
そう、二人してハムスターになる感じ! 二人してホイールの上を回り続けるの、素敵じゃない? 少しだけ儚くて、少しだけ楽しいのよ。
季山時代
2024.01.27
